一宮市三条地区にある築28年のアパートを所有しているオーナー様よりご相談がありました。
三条地区は最寄り駅も遠く一宮市中心部から距離もある事から、部屋を直したところで入居が決まらないと前の管理会社の担当の方から聞いていて「今さら何をしたって無駄だろう」とお考えでした。
当時、全体の3分の1くらいの部屋が空室という状況でした。

弊社がまず行ったのは近隣の同年代の物件の調査でした。
当時の募集中物件のうち、比較的数の少ない1LDKで勝負してみては。とご提案しました。
もともとファミリータイプで面積も大きいこともあり他との差別化ができそうだと考えたのです。

次に商圏調査に基づく家賃の設定を行い、ご相談前と比較して1.5万円から2万円上げた家賃でシミュレーションを作成しました。
近隣では新築に少し手が届かないくらいの設定ではありましたが、思い切って他のライバル物件とは違う土俵で戦う方法で行こうということになりました。

また、部屋の内容としては、オーナー様より築年数から考えて、最低でもあと15年はアパート経営をしていきたいと伺っていましたので、投資額を5年で回収し、残りの10年間は設備更新などの大幅な支出をしなくて済むような、少し時代を先取りした部屋にしていこうという事になりました。

工事は2部屋ずつ行い、入居が決まると次の2部屋という流れで、ひとつひとつ丁寧に進めていきました。
魅力ある部屋づくりのお陰で、工事完了からほとんど日を置くことなく入居は決まっていきました。

そうして最初の打ち合わせから1年半たった頃、あれだけ空きの目立っていたアパートはついに満室となり、オーナー様にも大変喜んでいただきました。

お部屋が完成し、オーナー様をご案内すると、ご主人様は嬉しそうにずっと写真を撮ってみえたのがとても印象的でした。